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 八幡神社 絵馬の旅③ 加藤文麗画「白馬図」

安永9年(1780年)奉納 加藤文麗画「白馬図」

めっきり秋らしい気候になってきましたね。

さて、今回取り上げる絵馬は、当HPの「由緒・歴史」でも取り上げています加藤文麗(ぶんれい)画の絵馬です。

加藤文麗は、宝永3年(1706年)生まれ。大洲藩3代藩主加藤泰恒の6男で、本名を加藤泰都(さと)といい、大叔父である加藤泰茂の養子となって家督を相続しました。寛延3年(1750)には、従五位下伊予守に叙せられています。この絵馬にも「伊豫守 藤原(藤原は姓。名字は加藤)泰都画」とあります↓(写真クリックで拡大)。

文麗は、歴代の大洲藩主同様に幼い頃から絵画に親しみ、その才能を発揮。狩野派の巨匠である法眼周信に師事し、その後、狩野派の画家としても活躍しました。関東南画の巨匠として知られる谷文晁の最初の師であった事実からも、その実力がわかります。この絵馬も馬や口取りを描く線がとても上品で印象的です。右の口取り?さんの表情が涼しげなのがいいですね。

この絵馬は、ご祈祷を行う中殿に掲げられているため、残念ながら通常参拝ではご覧いただくことはできませんが、ご祈祷でご来社いただいた際には、じっくりご覧になっていただければと思います。

 

 

 


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