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 八幡神社の御神幸祭(お成り)その②【七色の魚】
October2013

いよいよ10月31日から始まる秋の例大祭が近づいてきました。

10月は兼務神社の秋祭りもあり、なかなかハードな月です。ちょっとは痩せるかな(笑)。

さて、11月2日のお成り(御神幸祭)では、2箇所のお旅所神事が執り行われます。そのうちの1箇所は、例年、大洲駅近くの総社大明神社様の境内をお借りして行っています。

かつては、肱川沿い(グランフジ近く)に御旅所があったのですが、昭和の中頃、その場所に土手が造られることになり、なくなってしまいました。御旅所をどうするか困っていたところ、総社大明神社の宮司様のご好意によりお借りすることができたのです。本当にありがたいことです。

また、このお旅所神事では、鳳輦(御神輿)にお遷りになった大神様たちにお供え物をするのですが、そこで供える魚は江戸の昔から「七色の魚」と決まっています。なぜ七色なのかは不明で、魚の種類が決まっているわけでもありません。とにかくそれぞれ色の異なる魚を七匹(×3)ということなのです。しかし、色の異なる魚を七匹集めるのは至難の業。なるべく色が異なる魚を魚屋さんに用意をしてもらっています。魚をお願いするのは三の丸枡形の木戸岡鮮魚店さん。当社とはもう100年以上のお付き合いになります。

 

お成りが続けていけるのもこうした各方面の方々のお力添えがあってのこと。感謝を忘れず、今年も準備に励みます。


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遷御の儀

遷御の儀を迎える豊受大神宮(外宮)

 

10月2日、伊勢の神宮の皇大神宮(内宮)において遷御の儀が無事執り行われました。
当社でも午後8時より遥拝式を執り行いました。
今日5日には、豊受大神宮(外宮)での遷御の儀が執り行われます。

式年遷宮は、20年に一度、社殿・御装束・ご神宝を新しくすることで、『大御神のより新しい御光をいただき、日本の国の「イノチ」を新鮮にして、日本全体が若返り、永遠の発展を祈る』(式年遷宮広報本部公式サイトより)ものです。1300年以上の昔から同じものを造り替え続けてきたことで、大御神様の御威光を若々しく保つとともに、祖先の信仰や伝統を本来の姿のまま保ち続けることができたのです。

人類は「変わる(≒発展)」ことを選択し続けてきました。日本もその例外ではありません。しかし、最も大切な部分では「変わらない」ことを選択し、それを大切に守り続けてきたことは本当に素晴らしいことですよね。

忘れられないのは、明治天皇のエピソードです。

日露戦争のさなかの明治37年、5年後に行われる第57回の式年遷宮に向けて国をあげての準備が進められていました。しかし、遷宮の御用材の確保が年々難しくなっていました。例えば、御正殿の御扉は檜の一枚板で作られていましたが、それには樹齢900年前後の大木が必要です。その他の御用材も大木の確保に苦労していました。そこで当時の内務大臣と宮内大臣が参内し、神宮の建築様式を、古来の堀立洋式から、土台に礎石を置いてコンクリートで固める近代工法への変更案を上奏しました。これであれば「建物は200年持ち、その間に檜が育って御用材確保が容易になる」というのがその理由でした。

しかし、明治天皇はこれをお許しにはなりませんでした。侍従に「これは大変な間違いである。神宮はわが国固有の建築である。これを見て建国の古いことを知り、祖先があのような質素な建物で立ち居されたこともわかる。建国の姿を継承すべし」とその大切さをお説きになられたそうです。

さらに、「御扉も1枚板である必要はない。継ぎ合わせて形を整えればよい。材も檜に限らず他の木でも差し支えない。そうすれば大材が不足することはない」と語られたそうです。祖先の建築様式を守るということは、表面的な部分ではなくその精神を守っていくことである、ということをお示しになられたわけです。

明治天皇陛下は次のような御製(ぎょせい)を残されています。

いにしへの姿のままにあらためぬ
神のやしろぞたふとかりける


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蛇の目の紋が取り持つ縁

本日は、岐阜県岐阜市の「黒野城と加藤貞泰公研究会」の皆様が来社されました。

黒野城といえば、初代大洲藩主の加藤貞泰公が若き日に城主を務められています。そういった御縁で大洲史談会と交流があり、今回大洲へのご訪問となったそうです。

当社ご参拝の後は、加藤文麗(泰都)筆の絵馬や加藤泰済公奉献の絵馬をご覧いただき、加藤家の祖神が祀られている三祖神社をご案内させていただきました。

時間も限られており、十分なご案内はできませんでしたが、この蛇の目の紋が取り持つ縁を大切にして参りたいと思います。

実は、私も史談会会員ではあるのですが、ずっと出席しておりません・・・。しっかり出席して勉強せねば^^;


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