第一殿には、天照大御神と素盞鳴尊の誓約(うけい)によって生まれた、田心姫尊(たごりひめのみこと)、湍津姫尊(たぎつひめのみこと)、市杵嶋姫尊(いちきしまひめのみこと)の比売神をお祀りしています。この比売神は宗像三女神とも呼ばれ、道をお導きになる“道ひらきの神様”として古より崇敬を受けています。
比売神は海上交通の安全のために祈りを捧げられていたことから、交通安全の神様としても広く知られています。
第二殿には誉田天皇(ほむたのすめらみこと)をお祀りしています。誉田天皇は、仲哀天皇と大帯姫尊(神功皇后)との間にお生まれになった応神天皇のことです。応神天皇は、ご神託により生まれる前から天下を治めことを告げられており、胎中天皇とも呼ばれました。
第15代天皇となられてからは、大陸の文化や学問・技術を取り入れ、新しい国造りをすすめられ、この国を大きく発展なされました。こうしたことから、国家鎮護、厄除開運、必勝、学問産業経済の神として、時代を超えて人々の篤い信仰を受けています。
第三殿には大帯姫尊(おおたらしひめのこみと)をお祀りしています。大帯姫尊、すなわち神功皇后は、第14代仲哀天皇の后で応神天皇の母君にあたられます。体内に応神天皇がおられるまま三韓征伐に向かわれ、そのご活躍によって見事大陸との交渉を成し遂げられました。さらには、凱旋ののち、筑紫にて無事応神天皇をお産みになりました。このため、様々な困難に打ち勝つためのご神徳をいただける神、安産の神として広く崇められています。